オーディオと電源

ブレーカー比較・解析

ブレーカー比較

引き続いて、各種ブレーカーを三菱BL-2Cを基準として比較していきます。オーディオ再生音の周波数帯域の変化を見ていきます。

日東工業 CB32Jとの比較です。

WAVES PAZ TDM 三菱BL-2Cと日東工業CB32Jの音質比較

(薄い緑のラインが三菱BL-2C、黄色のラインが日東工業CB32J)

続いて河村電器産業 BC2500Aとの比較です。

WAVES PAZ TDM 三菱BL-2Cと河村電器産業BC2500Aの音質比較

(薄い緑のラインが三菱BL-2C、黄色のラインが河村電器産業BC2500A)

次に内外電機 NS-A122との比較です。

WAVES PAZ TDM 三菱BL-2Cと内外電機NS-A122の音質比較

(薄い緑のラインが三菱BL-2C、黄色のラインが内外電機NS-A122)

東芝ライテック SB-32Hとの比較。

WAVES PAZ TDM 三菱BL-2Cと東芝SB-32Hの音質比較

(薄い緑のラインが三菱BL-2C、黄色のラインが東芝ライテックSB-32H)

富士電機 SB-32Hとの比較。

WAVES PAZ TDM 三菱BL-2Cと富士電機SB-32Hの音質比較

(薄い緑のラインが三菱BL-2C、黄色のラインが富士電機SB-32H)

また、型名から解るように、東芝、富士電機のどちらかがOEM製品のようです。外観、付属品ともに共通しています。

再びPAZで書き出したデータをO-Chartで比較してみましょう。

O-Chart グラフ

今度のグラフでも100〜200Hz、800〜1kHz、8kHz辺りに誤差以上と思われる差が見受けられます。これは前項のグラフと同傾向であると言えます。また、この中であるオーディオ評論家さんに酷評されたブレーカーがありましたが、結果を見る限り評判の良いものと比較しても遜色ないことが判りました。

一般にブレーカーを選定する際は機械的強度等が優先されます。この辺りは、企業イメージも伴ってくると思いますが、操作感においてもレバー部のホールド感は三菱製が特筆されます。事実、大企業ユーザーなどは三菱を指定してくる場合が多くあります。(例え系列外でも)今回の比較品には内外電機の製品も含まれていますが、内外電機は盤メーカーでもあり、特注品には三菱製のブレーカーを採用することも多いようです。

テンパール工業は中国電力の系列会社であり、ブレーカーの先駆者でもあります。松下、日東と並んで住宅用分電盤がポピュラーではないでしょうか。

素材をProToolsに取り込む際、一通り試聴しましたが、その時点では評論家さんの評価を見ていましたので、「日東。レンジ悪い!」と感じましたが、データでそのような事実は掴めませんでした。確かに、日東CB32Jのレバー部は遊びがあるため「ガタ」と感じてしまいがちです。その辺が先入観に繋がったのではと推測されます。日東でも悪くありません。

ブレーカーは基本的にショート(短絡)、容量オーバー(過電流)等から電路を保護するのが目的です。最近はトラッキング防止機能を持った製品も登場しています。本来の機能面が充実しているものから選定するのが正攻法ではないかと考えます。

そこを踏まえた上で音質的な選定をするならば(敢えて私個人の主観を付け加えさせていただくなら)、

三菱 BL-2C
全体にバランスが良い。シンセベースなどが多用されるジャンルでは効果的。
テンパール B-2EA
生楽器が主体の音楽に良いと思うが、ロックにも良し。
松下 BS2202
三菱と双璧と感じる。

ブレーカーは安全ブレーカーだけではありません。汎用品まで含めると膨大な数に上ります。
このように、電気工事的な視点から音質を探ってみるのも面白いかと思います。